なぜリーダーは「失敗」を認められないのか―現実に向き合うための8の教訓
これは身につまされる本ですね
私なんかリーダーじゃありませんが
失敗は認めたくありません(゚∀゚ )
とはいえ、同じ「失敗を認められない」でも、
私のような小物と企業家とではスケールがちがいますね。
大きな組織がぶっ潰れていった歴史を紐解くと
リーダー達の不誠実さが原因の一つだった。という事がよくわかる本です。
たとえば、馬車が自動車に取り変わる時、馬車製造業者組合の会長は
自動車がいずれ馬車に置き替わるなどというのは
「荒唐無稽で、まっとうな人間が口にするような話ではない」
と自動車の脅威を無視したそうです。
でもまぁ、その時期
つまり、1894年から99年にかけて販売された馬車の台数は35万台だったのに対し
自動車はわずか125台だったそうですので、この発言は擁護できます。
確かにこの時点で今のような自動車社会を予言したらまともじゃないですねww
しかし、取って代わられる業界の人々
現在、市場で支配的な立場にある人々は、たいてい新しいテクノロジーをバカに(否認)するそうです。
もし、あなたのリーダーが新興勢力をバカにし始めたらその業界はヤバイかもしれませんね。
もし、そのような発言を聞く機会があり、現時点でその通りだとしても
そうだそうだ( ゚∀゚)
と安易に同調せずに「本当のところどうなの?」 「事実はどうなの?」と目を向けることが必要かもしれません。
さらに、悲観的な情報に目を向けた後でも
「我々には当てはまらない」
「大したことではない」
「これまでそんなことはなかったのだから、今起きているはずがない」
「我々がなんとかできる問題ではない」
と、解釈による否認もあるそうなので、これにも気をつけねばなりません。
業界が消える。
業界が統合される。
現場の人間には辛いことでしょうがテクノロジーの進歩と共に業界の有り様が変わるのはどうしようもありません。
時代の流れに潰されたくなければ、自分たちの有り様を変えるのが手っ取り早いと思います。
世界は変わる事が本筋なのですから、世界が変わらなければいい。というのはただのわがままです。
世界がそのままでいられないのなら自分が変わればいい。
その後、馬車業界がどうなったのかはわかりませんが
変革の初期に自動車業界に参入していれば自動車業界のビッグスリーの顔ぶれは
ひょっとしたら変わっていたかもしれませんね。